会員ブログ2021-06-20T19:09:12+09:00

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近畿地方の一本桜(2013)

平成25年4月4日(木)、近畿地方はよく晴れていた。今日は大阪近郊のシダレザクラを見るために出かけた。  まずは三重県名張市にある渓谷で有名な「赤目四十八滝」の入り口にある「延壽院」を訪ねる。ここにあるシダレザクラは、樹齢約300年以上で名張市の文化財になっている。幹が途中で折れてなくなっており、ずんぐりとした樹形となっているが、花を一杯つけていた。

By |4月 9th, 2013|Categories: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について|近畿地方の一本桜(2013) はコメントを受け付けていません

ヤマグルマ発見

   ヤマグルマは、東北の山形県以西の温帯から亜熱帯に分布する、1科1属1種の常緑の高木で、急な斜面に多く生育する。  そしてヤマグルマは被子植物でありながら、導管がなく、代わりに裸子植物と同じ仮導管を持ちつづけている貴重な植物である。  ところで大阪府内には、ヤマグルマは生育してないと思われていたが、1983年に泉南自然同好会の里中長治氏が和泉市の槇尾山の西南部、側川谷上流の清水(きよず)の滝付近でヤマグルマを見つけ、当時、話題になった。  私は、5年ほど前の夏にそのヤマグルマを見つけるために、清水の滝へ行ったのだが、落葉樹も葉をつけている季節でもあり見つけることが出来なかった。  再びリベンジを思い立ち、今度は冬に行こうと思っていたが、寒いのも苦手なので暖かくなるのを待っていたら、スギ花粉の季節になり、どうしようかと思っていたら桜の開花の季節になったので、思い切って出かけることにした。  2013年3月22日に車で側川の集落まで行き、そこから、てくてくと車道の終点まで1時間ほど歩く。  車道は悪路と聞いていたので徒歩で行ったのだが、終点まで立派な道が出来ていて、だまされたような気分である。  登山道は、あちこちで倒木が道をふさいでいて、開明の滝付近では木が倒れ、道が崩落により無くなっていた。   [...]

By |3月 24th, 2013|Categories: 緑と樹木について|ヤマグルマ発見 はコメントを受け付けていません

生きていた竜舌蘭

   ヒガンバナ科の常緑多年生植物のリュウゼツランは、50~60年経ると開花して、結実後は枯れるといわれています。  我が家の近くに上水道の配水池があり、その敷地内にアオノリュウゼツランが植えられていました。 アオノリュウゼツランとは、葉の色がきれいな緑色だからです。 配水池は、1952年(昭和27年)に作られましたが、アオノリュウゼツランはいつ頃に植えられたのかは不明だそうです。      そのアオノリュウゼツランが、2010年(平成22年)の夏に開花するという噂を聞きつけ、7月4日(日)に見に行きました。 花柄が5~6mに伸び、枝のような総状花序でした。この日は、まだ蕾でした。      7月27日(火)に黄色の花が咲き始め、 8月4日(水)には花柄の半分ぐらいまで咲きあがりました。 8月21日(土)には天辺まで咲きました。    [...]

By |3月 4th, 2013|Categories: 樹木医アラカルト|生きていた竜舌蘭 はコメントを受け付けていません

名木と銘菓

   枚方市光善寺にある大阪府天然記念物の「光善寺のサイカチ」は、今、樹勢回復処置が実施されている。サイカチはマメ科の樹木で、特徴として大きいものでは長さ30cmのねじれた豆果をつけ、昔はこれを石けんの代用にした。      ところで、京阪電車光善寺駅を出て西北に100m行ったところに「遠州屋」という和菓子屋がある。ここで「郷土銘菓さいかち」(420円/個)というお菓子を販売している。包装紙には「光善寺のサイカチ」の絵が描かれていて、中をあけると大きな焼饅頭が出てくる。饅頭の表面にはサイカチの豆果の模様があり、中は、白餡に包まれて粒あんがまるで豆みたいに散らばっている。食べてみると優しい風味がしてどこか懐かしい味のする饅頭である。まさに名木「光善寺のサイカチ」にぴったりの銘菓である。   [...]

By |2月 25th, 2013|Categories: 樹木医アラカルト|名木と銘菓 はコメントを受け付けていません

聖木 ブリンギン 

   日本のニュースでは、ここインドネシアは大洪水に見舞われ、都市機能のストップが報じられていましたが、現地の被害は2日間くらいでひと段落し、すでにいつもどおりの暮らしが営まれているように見えます。  1月のジャカルタは雨期。日本の梅雨の始まりのころのような天気が続いて、1日の中で時折雨がパラついたり、時にザ~っと降ったり、気まぐれに青空になったりを繰り返しています。私が今いるところの気温は1年中28度で一定。大阪の夏より、よほど涼しく、夏好きの私には朝夕は少し寒いと感じることもあるくらいです。  そのような温かい地で植物はといいますと、雨期ですから植物が目覚めて大いに枝葉を伸ばし、花にあふれています。(日本では私の地元では朝から大雪らしく、妻と娘は雪に閉じ込められているようで、家族に実に申し訳ない・・・。)  と、そのような常夏の現地の木 ブリンギン     [...]

By |1月 30th, 2013|Categories: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について|聖木 ブリンギン  はコメントを受け付けていません

草刈

   私の仕事は造園業である。名前はN造園。例年、正月明けは我々にとって暇な時期でありのんびりしていることが多いのだが、ありがたいことについ先日庭の手入れの依頼を受けた。そのお宅は松が17本もある大きなお庭なので、昨年で引退した元親方にも作業を手伝ってもらうことにした。現場はしばらく手入れが滞っているらしく、草がびっしりはびこっていた。しかも、そのほとんどが「アレチヌスビトハギ」である。      この草は小さい豆のような実をつけ、それにかぎ状の毛がびっしり生えていて衣服などに非常によくくっつくという特徴があり、うっかりこの草むらに足を踏み入れると大変なことになってしまう。マメ科の雑草で、漢字で書くと「荒れ地盗人萩」となる。荒れ地に生育し、実の形が「足袋を履いて抜き足、差し足で歩く盗人の足跡」に似ていて、花が萩に似ていることが名前の由来らしい。一般的に「ひっつき虫」と呼ばれていて、皆さんもおなじみだと思う。      まずは、この草刈からスタートだ。元親方と二人で手分けして刈ることとなった。しかし、作業服のままだと「ひっつき虫」がいっぱいくっつくので、私は全身レインコートで防護して作業を行った。これならほとんどくっつかないで済むのである。 この日はよく晴れていて少し汗ばむような陽気の中、やっとの思いで私の担当した範囲を刈り終えて戻ると、そこには全身「ひっつき虫」まみれの元親方がいた。暑かったからなのか、レインコートを着ずに作業をしたらしいが、見事に「ひっつき虫」の餌食になっていた。 「さすがだ・・・。」 [...]

By |1月 22nd, 2013|Categories: 樹木医アラカルト|草刈 はコメントを受け付けていません
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