活動内容
専門家ならではの理念を持って
おおさか緑と樹木の診断協会は、全国の樹木医で組織する『日本樹木医会』の、大阪府支部会員が主体となって設立されました。この協会が目的としているのは、自然環境の再生が望まれている都市環境のなかで、潤いや癒しをもたらしてくれる緑や樹木と、人々が上手に共生すること。そのために、身近な公園や街路などの緑(樹木)の適正な維持管理をはじめ、傷んだ緑(樹木)の診断治療などの処置、さらにそれらの技術を普及する事業などを行うことによって、都市社会における人と緑の良好な共生関係を保ち、都市環境づくりを推進し、環境保全に寄与することを目指しています。
もみじ広場の山紅葉を利用した研修会
園芸高等学校でのツリークライミングイベント
《おじいさんの木》をきっかけに
設立以来取り組んでいるのが、《おじいさんの木を見つけよう》という事業です。これは、国や地方自体からは天然記念物や保護樹木の指定を受けていない樹木を対象に、「地域で大切にしている大きな木」「珍しい木」「由緒いわれや愛称のある木」など、地域の人々の心と共に生き、歴史を見守ってきた老木や巨木・名木を「おじいさんの木」として募集。その分布・生育・外観などの専門的な調査を行い、広く府民に周知し、貴重な緑の伝承と保護、愛護精神を啓発する活動を行うものです。
実際には、募集チラシを配布したり、ラジオや新聞・タウン誌などでPR活動も実施。また、緑や巨樹・古木に関心のある人、市民の団体や自治体の協力を得ながら事業を進めてきました。たくさんの情報が寄せられたなかから、これまでに20本を「おじいさんの木」として登録し、定期的な健康診断を続けています。
子どもたちにも樹の大切さを伝える
「おじいさんの木」登録第1号は、市立箕面小学校校庭の柿の木。幹周りが1.5m、高さ約8mという立派なものです。子どもたちにも、この柿の木を大事に育てようという心を持ってもらうため、平成17年11月には、児童と一緒に柿の実を取をとるイベントを実施しました。このほか、大阪府下の各役所の樹木管理担当者を対象に、樹木保護活動の重要性や方法論を啓発する研修会を開催。 また、会員の技術向上を目的とした勉強会も定期的に開催しています。
箕面小学校でのカキの実取りのイベント