会員ブログ2021-06-20T19:09:12+09:00

会員ブログ

正しい剪定ではありませんが・・・

   枝の正しい剪定は幹と枝の接合部の上に現れる皺状の構造と枝瘤を残す切り方(ナチュラルターゲットカット)が良いことはShigoがCODITモデルを提唱し、現在基本的に支持されています。  そして逆に正しくない剪定は幹に平行に深く切り落とす切り方(フラッシュカット)や枝を切り残した切り方(スタブカット)といわれています。  植物の傷口をふさぎ防御層を十分につくることを主眼におけばこれは正しいでしょうが、そこに他の生き物が絡んでくるとそうともいえない場合があります。      この写真は枝が枯れて折れてしまったか、剪定時に残された枝があったイチョウの木で、その残された枝にキツツキの一種のコゲラが営巣しているところです。(東京都港区にて)  都会の真ん中にもかかわらず、このような野鳥が生息できるのは残された枯れ枝のおかげと言えるでしょう。 [...]

By |3月 5th, 2011|Categories: 樹木医アラカルト|正しい剪定ではありませんが・・・ はコメントを受け付けていません

ソテツの種子と発芽

   ソテツの種と言うとあまりなじみがないかもしれませんが、昔は、表面を加工してサルの人形として縁日などで 売られているのをよく見かけました。朱色が際立っていたのが懐かしい思い出です。ところが今は、種子の心皮が 悪魔の羽としてインターネットで売られているのを知り、なんでも売れるものだと時代の変化に驚いています。      ところで、ソテツの種から出芽するところはなかなか見る機会が少ないと思います。  普通、植物は種子の片方から芽をだし、その反対側から根を出して成長していきます。 [...]

By |2月 27th, 2011|Categories: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について|ソテツの種子と発芽 はコメントを受け付けていません

今日は落葉果樹のせん定のお話です。

   果樹のせん定でまず覚えることは「切返せん定」と「間引きせん定」です。 「切返せん定」は図1のようなせん定で、1年生の枝をその途中から切るせん定です。切返をすると、春には元気のよい新しい枝がたくさん伸びます。 「間引きせん定」は図2のようなせん定で、1年生の枝を元から間引くせん定です。 枝が間引かれため、その部分には伸びる芽がないので、全体として枝の発生が少なくなります。 樹が大きくなって困るときに不用意に切り返すと、逆に元気な枝がたくさん出て、せん定前より大きくなってしまうことがよくあります。 樹をコンパクトにしたいときは間引きせん定中心にせん定をすることがポイントとなります。 次に、果樹のせん定で大事なことは、花の着き方を覚えることです。 [...]

By |2月 23rd, 2011|Categories: 樹木医アラカルト|今日は落葉果樹のせん定のお話です。 はコメントを受け付けていません

熊野速玉神社の「なぎ」(その2)

   事故もなく、無事に新宮市に着き、早速、熊野速玉神社へ行きました。 熊野速玉神社の参道は、なぎの並木道になっていました。さすが、なぎが神木になっているだけのことはあると思いました。      お目当てのなぎですが、御神門の前にある熊野神宝館の西側にありました。平重盛のお手植えだそうで、幹周りは6m、樹高は20mで樹齢は850~1000年と言われています。   [...]

By |2月 17th, 2011|Categories: 樹木医アラカルト|熊野速玉神社の「なぎ」(その2) はコメントを受け付けていません

第5回「木材腐朽菌モデル対策現地検討会」が河内長野市・寺ケ池公園で開催されます。

 以前からブログで数回にわたってご紹介してきました、「木材腐朽菌モデル対策現地検討会」が開催されることが決定しました。  参加してみたいと思われる方は、以下のリンクから申込書をダウンロードして頂き、お申込みください。 河内長野市の総合公園内のシラカシの腐朽病害を診断  日 時 平成23年3月1日(火) 13:00~16:30  場 所 大阪府河内長野市 寺ヶ池公園  内 容 シラカシの診断と対策と、樹木による解説     (シラカシに加害する木材腐朽菌(コフキタケ)の腐朽状況、枯れ枝の除去、土壌改良の要領など)  主 催 (社)ゴルファ-の緑化促進協力会、共催  (財)日本緑化センター  お申込み 平成23年2月25日(必着) [...]

By |2月 16th, 2011|Categories: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について|第5回「木材腐朽菌モデル対策現地検討会」が河内長野市・寺ケ池公園で開催されます。 はコメントを受け付けていません

大阪城公園の梅林

大阪城天守閣の東側、内濠と外濠に囲まれた三角状の地形に梅林があります。 明治6年(1873)4月23日、大阪府は、政府の政策に基づき東区難波御堂内に「欧学校」を開校させました。 小学校の上級、中学校です。 その後、学制の変更や校名・組織の変更がありましたが、この欧学校が現在の大阪府立北野高等学校の鼻祖です。 昭和48年(1973)年10月6日に創立100周年記念式典が開かれ、翌10月7日に六稜同窓会記念総会が開催されました。 席上、同窓会会長から大阪市長に、大阪城公園内に梅林を造成する費用として、金2000万円の目録が贈呈されました。 その10年後、写真家の登野城弘氏と元近畿大学教授の鈴木登氏共著の「大阪城の梅花 登野城弘写真集(東邦出版)」が2003年3月に発行され、その冒頭に当時の東部方面公園事務所長が記述しています。 総面積は、約1.7haで93種、約1250本の梅の木が育っている。 六稜同窓会から22品種、880本の寄附を受け、昭和49年3月に梅林を開園した。 当時は、0.5haだったが昭和61年に現在の面積に拡張し、その時、33品種、1055本に成長した。 その後、移植や補植を繰り返して現在のようになった。現在は、約100品種 約1270本が植栽されています。 ところで、この写真集には86品種の写真が載っており、奈良在住の鈴木登樹木医が大変面白い解説をしています。 鈴木さんッて、こんなに面白い人だったッけ? 澤田清 [...]

By |2月 15th, 2011|Categories: 緑と樹木について|大阪城公園の梅林 はコメントを受け付けていません
Go to Top