会員ブログ
お城の根と防風林
■植物の逞しさ ●写真は、とあるお城の城壁。 そこには、大きな樹木がありました。 秋になると鮮やかな黄色に紅葉し、皆を楽しみにして癒してくれてました。 城壁の際に威風堂々と生育しています。 でも根が伸びていくスペースがありません。どんな風に根が伸びているかです。 [...]
高天原及葦原中国、自得照明 (古事記)
わが家のベランダから大阪の市街地が一望でき、金剛・生駒の秀峰も楽しむことができます。 真正面は、大津皇子の悲話が伝わる二上山です。晩秋から早春にかけて、北生駒の日出は物凄い。 神神しいとは正にこのことだと思います。 大津皇子の后、殉死した山辺皇女の霊魂か、伊勢神宮の斎宮を解任された大伯皇女の同母弟への熱い想いか、 メラメラと真っ赤なお天道様が昇ります。 市販の暦によりますと、東京では11月22日の小雪の日は、日出が6時23分。 [...]
シラカシの診断(木材腐朽菌モデル対策現地検討会)
平成22年12月11日(土)午前10時30分から河内長野市のとある公園にてシラカシの研修を兼ねた、診断をNPOおおさかと日本樹木医会大阪府支部との合同で実施してきました。 当日は、東京にある日本緑化センターからもこの診断に同行されました。大阪・京都・奈良の樹木医総勢27名もの参加がありました。 内容は、外観診断に始まり、地下部では根系調査(根の状態を調べます。どのあたりから根が出ているかを見ることで木の活力等の判断材料とします。)、透水試験(どの程度の水はけがあるのかを穴を掘って水を注ぎ、その減少量で調べます。)、土壌硬度(地面に計測用の棒を打ち込んでいきます。同じ重さの錘を落として1回に沈んでいく距離で土壌の硬さを立体的に調べます。)、地上部では高所作業車を利用した枝部分の腐朽状態の確認(目視等で確認します。)、レジストグラフ(キリをドリルで樹木に打ち込んでその抵抗値で枝や幹の中の腐り具合を調査します。キリの太さは非常に細く樹木への影響は少ないです。)、ガンマ線(いわゆるレントゲン写真のようなものです。樹木を傷つけることはありませんが、設置に一苦労です。)を利用した枝・幹部の腐朽調査などが行われました。 しかも、お昼にはNさん特性の手作りカレーにナン、さらには差し入れのデザートまで付いて診断共に大満足の有意義な一日となりました。 今後とも、NPOおおさからしい、あったかい雰囲気でお願いします。 (KO) [...]
堀越癪観音
ここは大阪府河内長野市の南部にある滝畑ダムの付近です。 紅葉が綺麗ですね。 この辺りは緑が豊かでとても気持ちの良いところです。 春から夏にかけては滝畑キャンプ場の利用者で混み合うこともあるのですが、寒い時期には訪れる人も少なくなります。 今日はこの滝畑ダムから南へ少し足を延ばしてみましょう。 通る道は府道61号です。 山中の小川に沿って、県境の尾根へと登ります。 [...]
剪定と剪定された断面
都市の憩いの空間、木陰のある風景。木漏れ日のあるお庭。紅葉とイルミネーションに色づく街路樹。いずれも人と樹木が同じ空間で共存することの大切さを教えてくれます。 さてさて、“共存”なんて言うからには、お互いに譲り合いが大切だと思うのですが、こと緑に対しましては、概ね人の都合を樹木に押し付けてしまって、樹木は黙って耐えてもらうという状況がそこかしこに溢れています。 例えば剪定作業。専門家の目からはぎょっとするような道具でエイヤッ!エイヤッ!と木と格闘されている風景などをよく目にしますし、木の生命力にカツカツのところまで切り込む姿も目に付きます。都市環境にある樹木につきものの剪定作業なのですが、木に与える影響の如何についていつも気になります。 そこで、剪定ばさみを3種用意しまして、柿の小枝を切断し、その断面を観察してみました。 [...]
樹木巡礼 ブログ版 ①
岐阜県の根尾村にある有名な淡墨桜です、開花期にはこの淡雪のような花弁が人々を悠久の時へと誘います。 遥か1500年前の伝説に始まり、昭和23年の根接手術や、昭和44年の作家の宇野千代さん等の保護事業が 有名ですが、その根底にあるものは、やはり人々の桜に寄せる想いなのでしょう。 わが国の風土とりわけ豊かな山河や森、それと寄り添うように暮らしてきた先人たち、その先人たちが春の喜び とともに眺めたであろう桜たち、そんな想いや感性を、そして樹や森を、次の世代へと伝えて行きたいものです、 いや!伝えねばならないのでしょうね、、、。 カワグチ。