樹木医アラカルト2021-06-20T10:35:11+09:00

樹木医アラカルト

シラカシの診断(木材腐朽菌モデル対策現地検討会)

 平成22年12月11日(土)午前10時30分から河内長野市のとある公園にてシラカシの研修を兼ねた、診断をNPOおおさかと日本樹木医会大阪府支部との合同で実施してきました。  当日は、東京にある日本緑化センターからもこの診断に同行されました。大阪・京都・奈良の樹木医総勢27名もの参加がありました。  内容は、外観診断に始まり、地下部では根系調査(根の状態を調べます。どのあたりから根が出ているかを見ることで木の活力等の判断材料とします。)、透水試験(どの程度の水はけがあるのかを穴を掘って水を注ぎ、その減少量で調べます。)、土壌硬度(地面に計測用の棒を打ち込んでいきます。同じ重さの錘を落として1回に沈んでいく距離で土壌の硬さを立体的に調べます。)、地上部では高所作業車を利用した枝部分の腐朽状態の確認(目視等で確認します。)、レジストグラフ(キリをドリルで樹木に打ち込んでその抵抗値で枝や幹の中の腐り具合を調査します。キリの太さは非常に細く樹木への影響は少ないです。)、ガンマ線(いわゆるレントゲン写真のようなものです。樹木を傷つけることはありませんが、設置に一苦労です。)を利用した枝・幹部の腐朽調査などが行われました。  しかも、お昼にはNさん特性の手作りカレーにナン、さらには差し入れのデザートまで付いて診断共に大満足の有意義な一日となりました。  今後とも、NPOおおさからしい、あったかい雰囲気でお願いします。                                                (KO)       [...]

堀越癪観音

  ここは大阪府河内長野市の南部にある滝畑ダムの付近です。 紅葉が綺麗ですね。 この辺りは緑が豊かでとても気持ちの良いところです。 春から夏にかけては滝畑キャンプ場の利用者で混み合うこともあるのですが、寒い時期には訪れる人も少なくなります。 今日はこの滝畑ダムから南へ少し足を延ばしてみましょう。 通る道は府道61号です。 山中の小川に沿って、県境の尾根へと登ります。 この道は舗装されているものの狭いうえに傾斜も急なため、自動車の通行には向いてません。 自動車の運転に自身のある人以外は通らない方が良いでしょう。 特に冬期は路面の凍結もあって危険です。 さて、滝畑ダムから府道61号を8kmほど南へ進んだところに県境の蔵王峠があります。 [...]

剪定と剪定された断面

   都市の憩いの空間、木陰のある風景。木漏れ日のあるお庭。紅葉とイルミネーションに色づく街路樹。いずれも人と樹木が同じ空間で共存することの大切さを教えてくれます。  さてさて、“共存”なんて言うからには、お互いに譲り合いが大切だと思うのですが、こと緑に対しましては、概ね人の都合を樹木に押し付けてしまって、樹木は黙って耐えてもらうという状況がそこかしこに溢れています。  例えば剪定作業。専門家の目からはぎょっとするような道具でエイヤッ!エイヤッ!と木と格闘されている風景などをよく目にしますし、木の生命力にカツカツのところまで切り込む姿も目に付きます。都市環境にある樹木につきものの剪定作業なのですが、木に与える影響の如何についていつも気になります。  そこで、剪定ばさみを3種用意しまして、柿の小枝を切断し、その断面を観察してみました。           (左)手入れがされていない非常に廉価で刃がもろい剪定ばさみ   [...]

樹木巡礼 ブログ版 ①

   岐阜県の根尾村にある有名な淡墨桜です、開花期にはこの淡雪のような花弁が人々を悠久の時へと誘います。  遥か1500年前の伝説に始まり、昭和23年の根接手術や、昭和44年の作家の宇野千代さん等の保護事業が 有名ですが、その根底にあるものは、やはり人々の桜に寄せる想いなのでしょう。  わが国の風土とりわけ豊かな山河や森、それと寄り添うように暮らしてきた先人たち、その先人たちが春の喜び とともに眺めたであろう桜たち、そんな想いや感性を、そして樹や森を、次の世代へと伝えて行きたいものです、 いや!伝えねばならないのでしょうね、、、。                                               カワグチ。

木材腐朽菌モデル対策現地検討会の予備調査を行いました。

一般社団法人 日本樹木医会 大阪府支部が中心となって実施いたします木材腐朽菌モデル対策現地検討会の予備調査を行いましたので、概要についてお知らせします。 実施日:平成22年11月27日(土)午前10時~午前12時 実施場所:河内長野市内 参加者:樹木医21名 対象木:シラカシ 1本     H=9.9     W=東4.0 西3.6 南4.0 北4.3     C=2.23(H=1.3)         [...]

韓国・ソウルに行ってきました。

11月14日から韓国はソウルに行ってきました。早朝はすでに-1℃の気温を示し、イチョウの葉はすでに落ちてしまい、街はすっかり冬支度の様相です。大阪からわずか1時間半強のフライトで到着する身近なソウルですが、冬場の気温差はかなりのものです。(大阪の暖かさが異常なのでしょうが。。。) 韓国でありがたいのは食事の品数の多さです。食堂で食べる500円程度の昼食でも、いくつもの副菜が小皿で付いてきます。大半がキムチ系の味付けですが、メインのおかずの他にモヤシ、エゴマ、韓国風切り干し大根など5皿ほど出てきます。酒を飲むならこれだけで十分と思えるほどです。しかし、やはり辛かった。。。 写真はランドスケープ関係の人は良く知っている「チョンゲチョン」です。ここは、もともとドブ川の上に蓋をして道路であったところを、街の景観と環境復元のために、イミョンバク大統領がソウル市長時代に整備したところです。川の蓋を取り払い、川をきれいに再生しました。写真の地点は観光用に色々なイルミネーションが施された場所ですが、両岸に植栽し自然景観を復元しているところもあります。寒い夕方にも関わらず多くの人(大半が観光客と思われる)が川沿いに集まっていました。 ここまでするかといった熱意に脱帽です。 笠松

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