平成24年4月25日に農業大学校で、当NPOが担当している「造園緑化」の第1回目の授業をしてきました。
農業大学校は羽曳野にある「独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所」の中にあります。今回の授業の生徒さんは2年生約20名。高校を卒業してすぐ入学した人や一度社会へ出てから再び学ぼうという方もいて、年齢層は幅広いです。
今年度最初の授業は「樹木について」というテーマです。昨年は河原理事長が担当されました。授業はパワーポイントを使い、写真を見せながら樹木の基本について説明しました。2時間45分の長い授業ですので、眠たくさせてはいけないと思い、いろいろ考えさせました。
生徒さんの樹木に関する知識のレベルが分からなかったので、授業の最初に、全員に知っている樹木の名前を紙に書いてもらい発表してもらいました。
10種類書いてもらったのですが、さすが農業大学校の生徒さんなので、みなさん結構よく知っていて、10種類書いた人もありました。名前の挙がった木は全部で60種ぐらいありました。
サクラやマツを知っている生徒さんが多いのは当然としても、特徴的だったのはスギやヒノキなど林業木を挙げた人が多く、また、モモ、ウメ、カキ、クリなど農家に関係ありそうな果樹は多くの人が名前をあげました。農業を学びに来ている生徒さんという点では、当然と言えば当然でしょうか。反対に、クスやプラタナスなどの街路樹は意外に少なく、街の中にいくらでも目に付くのに木の名前を話題にすることはほとんど無いのでしょう。もっと樹名板をぶら下げる必要があるかもしれません。
また、竹やヤシ、バナナなどの名前も挙がったので、後の授業の中でタケやヤシの話に「もって行きやすかった」のは良かったです。
終わってから、生徒さんから「どうしたら樹木医になれるか」との質問があり、興味を持ってもらったのは、ちょっと嬉しかったです。樹木医で儲かったという話はあまり聞いたことがなく、みんなボランティアのつもりでやってますのにネ。(大槻憲章)