NPOおおさか緑と樹木の診断協会では、NHK文化センター梅田教室から受託し、「樹木医とめぐる巨樹・巨木」という現地講座を毎月開催しています。
平成25年7月の講座は、当NPO理事長の真田俊秀樹木医の案内で生駒山上から下山しながらアジサイなどの花と樹木を訪ねるコースです。猛暑の中の開催のためか欠席者もあり、総勢16名での開催となりました。
近鉄生駒駅に集合し、ケーブルカーに乗り替え、生駒山上駅を目指します。山上の遊園地に因んで、ケーブルカーはイヌやネコ、デコレーションケーキなどに装飾されていました。
「樹木医とめぐる巨樹・巨木」ではケーブルカーを良く利用します。8月9日の高野山も9月13日の信貴山もケーブルカーに乗りますよ。リフトやロープウェイを利用することも。珍しい乗り物に乗れると参加者には好評です。
山頂では遊園地が営業中、下界よりは涼しいものの連日の猛暑は山頂の眺望からも感じられます。
標高約640メートル、東京スカイタワーが634メートルですからちょっと高いって感じです。
山上から下山しながら真田樹木医の解説で樹木を観察しました。
先ずは皆でニワウルシ(シンジュ)を観察、かぶれる人は少ないそうです。
私は強剪定され、テングス病に侵された桜の木が気になりました。
最初の目的地は府民の森ぬかた園地です。
園路は緩やかなスロープとなるようジグザクに整備され、坂道をゆっくり下りながらアジサイを満喫できます。
ガクアジサイ、ヤマアジサイ、西洋アジサイなど36種が紹介され、花色、開花時期も様々で隠れた名所の存在に感心しました。
道の造成で出てきた生駒石でしょう。園路わきに据えられていました。
弁当を食べて皆で記念写真。まだまだ元気ですが。
ネムノキとアカメガシワです。
山の上では、このように樹冠の観察もしやすいですね。
なるかわ園地を目指し、さらに下山を続けました。
生駒山地の植生を観察します。
枚岡神社で湧水にのどを潤し、講座の無事を感謝。滝の行場もあり、滝に打たれたい気分でしたが、天然記念物だったビャクシンの株を観察。屋根がかけられ保全されています。
山中で、敷地面積の広い神社は、巨樹・巨木観察では定番です。新たな出会いにも感謝。
今回のコースで説明を受けた主な樹種は
ニワウルシ、シロダモ、クマノミズキ、ニワトコ、ウリハダカエデ、コシアブラ、ヌルデ、クサギ、ネムノキ、アカメガシワ、ムラサキシキブ、ヒメコウゾ、アワブキ、ヤシャブシ、ノリウツギ、ヤマボウシ、マユミ、ゴンズイ、ナナミノキ、オガタマノキ、ヤマモモ、ヤマウコギ、イヌビワ、ビャクシンなどでした。
「樹木医とめぐる巨樹・巨木」はNPOおおさかに所属する樹木医を初め、近畿の各樹木医によって大切に守られている各地の巨樹・巨木をめぐります。詳細についてはNHK文化センター梅田教室(担当:尾藤)までお問い合わせください。