◆◆ネバネバ・カチカチの台湾土壌(その3)
鴻原弘樹2013-12-29T14:08:03+09:00台湾で植栽用客土として販売している土壌を分析しました。主に台湾随一の園芸の町「田尾」と言うところで分けてもらった土壌ですが、他に彰化縣と言うところの海際の造成地で採取した土壌や、台北市近くの陽明山付近で採取された土壌が含まれています。 台湾でも日本と同様の分析が可能ですが、有効水分保持量だけは測定できません。有効水分値は、土壌に吸着される水のポテンシャルを表すもので含水率や吸水率とは異なります。実際に植物体に供給可能な土壌水分量を示すもので、西日本のマサ土など、保水性の乏しい土壌を調べる際には重要な分析項目となります。しかし、シルトや粘土分の多い台湾においては保水量が高い土壌のため、有効水分保持量を測定する必要が無いのかもしれません。幾つかの大学や分析機関を回り確かめましたが、どこも有効水分保持量を測定してくれるところはありませんでした。