大阪府の国指定天然記念物の1つに「妙国寺のソテツ」があります。織田信長を恐れさせたという伝説を持つこのソテツが、近年衰退してきたということで、現在再生事業に取り組んでおります。一昨年の調査から始まって、今年の春には、大規模な土壌改良を行いました。
なにせ「天然記念物」ということで、その責任の重圧は半端ではなく、工事期間中は、寝てもさめても「ソテツ」のことばかり・・・。細長いものは、全部「ソテツの幹」に見えました。
土壌改良工事が終わって、温かくなってきた頃、ソテツが出芽をはじめました。昨年までごくわずかしか出芽しなかったのに、今年は夏の間中、非常にたくさん芽を出してくれました。これはうれしかったですね。がんばってよかったなぁと、つくづく思いました。「最近、調子がいいのう・・・」と言って、ソテツが夢枕に立つのは、いつのことでしょう・・・。
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