石川県の樹木(その1)
鴻原弘樹2012-10-28T23:26:08+09:00平成24年10月21日、石川県は非常にいい天気でした。 金沢市寺町にある松月寺のサクラを見るため、車を走らせる。 松月寺のサクラはヤマザクラの一品種で、白い大きな花を咲かせるらしいが、今は花の季節でないので、お寺はひっそりとして誰もいなかった。 この桜は、もとは小松城内にあったもので、松月寺の住職が三代目藩主の前田利常に願い出てここに移植したものらしい。
平成24年10月21日、石川県は非常にいい天気でした。 金沢市寺町にある松月寺のサクラを見るため、車を走らせる。 松月寺のサクラはヤマザクラの一品種で、白い大きな花を咲かせるらしいが、今は花の季節でないので、お寺はひっそりとして誰もいなかった。 この桜は、もとは小松城内にあったもので、松月寺の住職が三代目藩主の前田利常に願い出てここに移植したものらしい。
大阪のN樹木医とM樹木医はバスの車中で、こう言ってました。 「妙国寺のソテツ程立派なものはない。」 その後、興味深々で誓願寺のソテツを訪問した二人であった。 正門から、入るなり「妙国寺と一緒や、容姿まで似ている・・・・。」 「立派や。」「元気や。」「一本の株からでている・・・。」 その後、なぜか無口になった二人であった。 (断っておくが、妙国寺のソテツも威風堂々で立派である。) そう、誓願寺のソテツは何本もあるように見えるが実は一つの雌株。 土際から5本の太い枝に別れ、そこから更に多数の小枝を出している。 全国有数の樹勢を誇ると言われている国天然記念物である。
「あつっ!」 それは、一瞬の出来事だった。奴は私のわずかな油断を見逃さずに、やいばを突き立ててきた。 「くそっ!やりやがった・・・。」 親指の付け根に炎を押し付けられたような痛みを感じながら、私は後悔の念に襲われていた・・・。
大杉谷登山道は、今から8年前の2004年9月の台風21号で壊滅的な被害を受け、主要な所が長く閉鎖されていましたが、2012年の4月に一部復旧作業が終わり、部分的に通行可能となりました。 そしてその中心部にある桃の木山の家も7年7ヶ月ぶりに営業が再会されました。 今回久しぶりに大杉谷登山道を歩いてきましたので、その報告です。
翌27日、6:30出発 オオカメノキの丸い葉を横目に、延々と続く階段を登りはじめると、さっそく汗が噴き出してくる、「この階段どこまで続いてんねんやろ?」と弱気のカミさん、「崩壊が進んでるから、こうして階段状に養生せんとだめなんやろ」、とブツブツ言いながら登ること1時間、三合目で休憩していると、後から登って来た地元の人にカミさんが「この階段どこまで続いてるんですか?」彼曰く「九合目まで!!」ガックリ肩を落とす我等、とりあえず六合目の避難小屋までということで、ブナの大木に励まされるように一段一段登ることに、 やっとの思いで六合目の避難小屋に8:40着、眺望の開けた場所に木製のベンチが置かれた絶好のポイント、しかし!弥山のピークは分厚く黒い雲に覆われ、猛烈な勢いでちぎれて行きます、「どうする??下りようか??」、「、、、、、、、、」、「ダイセンキャラボクが見たかったん違うん??」、「記念物の群落は八合目からやで、、、」、「八合目まであと1時間もかからへんて、」と、気を取り直して登ることに、しばらく行くとイチイに似た葉で実を付けた灌木が、ひょっとしてと思い写真を撮りながら、すれちがった登山客に「これダイセンキャラボクですか?」と尋ねると「そうです!秋になると赤く熟れて食べれますよ!」(喜ぶ川口でありましたが藤原春善氏のご指摘により、これはハイイヌガヤに決定)、9:30八合目到着、幹を斜めに風雪に耐えるような樹形、イチイに比べやや螺旋状の葉の付き方、ダイセンキャラボクです。
シンガポールは熱帯雨林気候帯に属しますので植物の生長は非常に早く、どのように育てるかより、早い成長に対してどのように管理していくかがポイントになるようです。常緑つる性植物のベンガルヤハズカズラは一週間に30cmも伸長すします。フェンスに這わせて緑化しているところでは二週間に一度は刈り込んでいるとの話を聞きました。 また、樹木は大きくなりすぎるので剪定管理が大変です。枝が伸びて落枝による事故で死亡事故も発生したようです。とある管理者の話ですと、2000年頃、年間3,000件もの落枝があったようですが、徹底的に危なそうな木を刈り込んだそうで二年後には落枝件数が1,000件に減ったと誇らしげに語っておられました。淡路島程度の国土で1,000件も落枝があったら大変だと思うのですが。 そう言えば、2008年にNPOおおさかと街路樹診断協会で開催した「世界の樹木管理とリスクマネジメント」のシンポジウムで来日したアメリカのトーマス・スマイリー博士が、シンガポール並木の管理コンサルタントに入っていたと言われていました。何らかの関係があったのかな? 街の中心Orchard Road近くの高級マンション「ヘリオスレジデンス」。高さ15mのワイヤーにベンガルヤハズカズラを登坂させている。 写真は丁度剪定管理が入ったばかり。1ヶ月もほって置くとうっそうとするため頻繁に剪定管理に入る。 モンキーポット(別名:レインツリー、アメリカネムノキ、)が多く植えられている。 生長が早く根本は植え込みいっぱいになっている。これだと落枝も倒木もおこるでしょうね。 壁面緑化で有名なパトリックブランの設計による室内緑化があるというので見てきました。Six Battery Roadというオフィッスビルの1階に大きな壁面緑化がありました。緑化は厚めの不織布に切込みを入れて植物が植えつけられているだけなのですが、けっこう立派なものでした。よく見ると所々に枯れが見受けられますが気にするレベルでは無いと思われます。細部に渡って見るのは樹木医達だけでしょう。 迫力のある室内の壁面緑化でした。設置してある液晶画面をタッチすると、採用されている植物の解説などが見られるようになっていました。 今回のシンガポール旅行で私がもっとも気に入ったのは、the Southern Ridges(サザンリッジ)のForest Walk(フォレストウォーク)です。シンガポール南西部の丘陵地、ケントリッジ・パークとホートパーク、テロックブランガ・ヒル・パークの3つの国立公園を結ぶ遊歩道のことをサザンリッジと呼んでいます。そのホートパークとテロックブランガ・ヒル・パーク間の遊歩道はフォレストウォーク(キャノピーウォークとも呼ばれている)となっており、ジャングルの中に延々と高い橋状の遊歩道が続いています。総延長は13㎞あると聞きました。歩道の高さは高いところで18mになり、ジャングルの中の樹木の梢が見ることができます。普通、梢端を見るのは見上げてばかりなのですが、すぐ間近に見ることができます。熱帯植物に興味ある樹木医ならフォレストウォークを制覇するには丸一日を費やすでしょうね。もっとも熱中症で先にダウンするかもしれませんが。 この橋状の遊歩道が延々と続きます。ジャングルを上から見られる樹木医にとっては貴重なスポットです。 国立公園間を結ぶ波打った独特のデザインの橋でヘンダーソンウェーブと名付けられています。上面は全面ウッドデッキになっている遊歩道です。 ホートパーク国立公園ではガーデニング・ハブとして市民に対するガーデニング情報や資材提供を行っています。ガーデニングを通して美しい街づくりに感心を持ってもらうのが目的のようです。しかしガーデニング・ハブとはすごい表現もあるものだと感心させられました。 あっという間にシンガポールの滞在時間が過ぎてしまいました。帰りはアジアのハブ空港チャンギ空港から帰国です。チャンギ空港には巨大な壁面緑化があります。また、空港内各所に庭園が作られています。シンガポールを見ると日本は緑化後進国です。 [...]
シンガポールではGarden Cityをキャッチフレーズに緑化に取り組み、美しい街並み整備を国策として推進してきました。今回久しぶりに行って驚いたのはGarden CityのキャッチがCity in a Gardenに変わっていたことです。単なる緑が多い都市ではなく、緑の中の都市に変わっていたのです。国をあげての緑あふれる国土の創造は感心させられました。現況の日本と比べるとうらやましい限りです。
運動場の端に生育しているソメイヨシノの大木に、沢山のキノコが出ている。 根元に大きな穴があいている。地際から切り倒そうと思うが、一度、診断してもらえないか、という依頼でした。 同じ小学校区に在住する女性樹木医と一緒に小学校を訪問しました。
カメラの先にはアオバズクの親子がいます。 平成24年7月14日に雛が3羽巣から出てきていましたが、17日にもう一羽出てきて合計4羽の雛と親の6羽を見ることができます。