熊野速玉神社の「なぎ」(その1)

 なぎは、マキ科の常緑高木で、針葉樹でありながら広葉樹みたいな葉をしています。名前から凪に通じるとして、船乗りに信仰されていているほか、葉の葉脈が強く横方向に切れにくいことや、ナギラフトンという科学物質を分泌して他の植物の生育を抑制することから、夫婦和合、縁結びに御利益があるとかで、この葉をお守り袋や鏡の裏に入れていた慣習があったそうです。
 このなぎの木で日本で一番大きな木は和歌山県の新宮市の熊野速玉神社にあるそうで、国の天然記念物にもなっています。

ナナカマド

ナナカマド


イイギリ

イイギリ


ヤマガラ

ヤマガラ


マガモの親子

マガモの親子

 

 

 

 

 

 

 

 今回、このなぎを見るため、熊野速玉神社へ行ってきました。
 新宮へは奈良県の近鉄八木駅からバスが出ていますが、所要時間は6時間30分もかかります。今回はマイカーで国道168号線をひたすら南下しました。
途中、十津川村の山中で見たナナカマドとイイギリの赤い実が印象的でした。

温泉もあちこちにあります。十津川村では湯泉地温泉の滝の湯という日帰り温泉に入りました。温泉の駐車場ではヤマガラがヒマワリの種を食べておりました。

十津川村をぬけて和歌山県田辺市に入ると川湯温泉混浴露天風呂と書いた看板がありました。ここは川の中から温泉が湧いているそうで、早速入ってみましたが、ポカポカと非常に気持ちのいい温泉でした。お風呂には、おばあさんばかりで若い女の子は全然いませんでした。少しがっかり。マガモの親子も温泉に入っていました。

真田 俊秀