ハリエンジュ(ニセアカシア)の木

ハリエンジュ(ニセアカシア)の木

 

犀川沿いにこの樹木は植わっていました。

犀川沿いにこの樹木は植わっていました。

 

 先日、長野県で日本樹木医会の総会が行われ参加してきました。
今回はその模様をお伝えしようと思っていましたが、長野市から松本市へ向かう途中の道中で
たくさんの花を付けた樹木があちこちにありましたので、ご紹介したいと思います。
 この樹木があるすぐそばに住んでおられるおじいさんとお話をしていると、
この樹木は、「アカシア」とのことでした。

 

甘い香りがしていました。

甘い香りがしていました。

 

 実はアカシアと日本で言われている樹木、本当はハリエンジュ(ニセアカシア)なんです。
この樹木もハリエンジュでした。アカシアには、ギンヨウアカシア、フサアカシア、
モリシマアカシアなどがあります。先日のブログにも未確定ですが雲竜アカシアなんてのも
存在するようです。
 アカシアは2~3,4月ごろに黄色の花が咲きますが、画像のハリエンジュ(ニセアカシア)は
5~6月ごろが花の時期で、白色の花です。
 ちょうど通りかかった時がハリエンジュ(ニセアカシア)の花のピークのようでした。
元々は北アメリカ原産で日本には明治時代初期に渡来し、成長が早いことから砂防用に
植えられたようです。しかし、現在は野生化したものも多いようです。

 確かに花の時期でなければ見過ごしていたかもわかりませんが、いたるところにハリエンジュ(ニセアカシア)
がありました。本当にあっちにも、こっちにも咲いていました。

 

白っぽくなっているところがハリエンジュ(ニセアカシア)と思われる。

白っぽくなっているところがハリエンジュ(ニセアカシア)と思われる。

 

 近くによってみますと、さすが満開です。花の香りが漂っていました。食べてはいませんが、
花も葉も食べられるようです。恥ずかしながら、私は食べられることを知りませんでした。
花の期間は短いのでちょっと損した気分です。

 写真にはとれてませんが、たくさんの虫や蜂が花のまわりをせわしく飛んでいました。
おいしいと言われるアカシアのはちみつはこのハリエンジュ(ニセアカシア)の蜜だそうです。

 しかし、日本に渡来してから100年あまりで非常に多くの野生化したものが存在することを
考えると、少なからず日本の生態系への影響があるのでしょう。おいしいはちみつが食べれるのは
いいことですが・・・

 いずれにしても、大阪ではなかなかお目にかかれない光景でした。

KO