去る1月20日に「街路樹・公園樹木などの樹木診断研修会」が実施されましたが、懇親会の後、家に帰って鏡を見ると左目が真っ赤に充血していた。
目の病気は怖いと懇親会で聞かされていたので、翌日、近くの眼科医院に行って診てもらった。朝、10時に病院へ行くと患者が一杯で、終わったのは午後1時だった。
幸い目の方はたいしたことはなかったが、随分時間を無駄にしたなあとうつむきながら歩いていると白い花ビラが落ちていた。見上げるとサクラの花が咲いているではないか。寒い中、新葉も展開していた。測ってみると、幹周り50cmで樹高は10mもある立派なサクラである。はて、このサクラは何だろう?
寒い時に咲く桜は、十月桜、啓翁桜、河津桜などがあるがそれではないし、いくら考えてもわからないので、農林水産総合研究所の伊藤さんに同定してもらうことにした。
すぐメールで返信があり、これはヒマラヤザクラ Prunus cerasoidesということだった。
私はヒマラヤザクラの現物はみたことなかったので、目医者に行ったおかげでヒマラヤザクラを見ることが出来たと思うと、時間を無駄にしたと思っていたことも忘れて、目医者に行って非常に良かったと喜んでいた。われながら現金なものである。
真田 俊秀