今年も大阪府樹木医会と おおさか緑と樹木の診断協会合同の新人歓迎会が行われました。そのなかによく知った方もいたりしました。

 

新人歓迎会

新人歓迎会

 

これからもどうぞ仲良くして下さい。

 樹木医として合格されて皆様、おめでとうございます。
皆さんは、まずはこれまで携われた分野において、樹木医という新たな切り口を持って樹木に挑むことになるでしょう。これまでの皆さんは樹木に対して片刃の小刀、これからの皆さんは両刃の鋏かと思います。
 この会場に来た新人の皆さん! あなた方は実にラッキーだ!!
と、言いますのも私が合格してから今の今までに感じた事なのですが、複数の樹木医が切磋琢磨する環境に身を置けるというのは実にありがたいことなんです。
 我々が保持する〝樹木医″という資格はみんな同じ輝きです。しかし残念ながら個々が持つ樹木医としての到達度は、断じて同じではありません。
 例えるなら〝剪定鋏″と一括りのはさみにも、ホームセンターに並ぶ廉価版に対し、積み重ねた実験に基づくファクトリー製のはさみや、熟練の技による見事な逸品があるようなものです。
 合格して間もない皆さんに対しても、社会からはベテランの先達と同じ知見と技術と責任が容赦なく求められることになります。この重さをこれから数か月あるいは数年をかけて徐々にあるいは唐突に実感していくことになるでしょう。合格するまでの知識・技術はあくまでも合格するまでの過程に過ぎません。皆さんが多方面で活躍すればするほど、身震いする厳しい現実と難問にぶつかることになるでしょう・・・。必然的に、これから樹木医としてどんどん磨かれていく必要を感じると思います。

 

今年の書籍

今年の書籍

 

かく言う私も樹木医となりまして早7年目ですが、今年購入した本の一部はこんな感じ。あれも足りない!これも知らなければ!と、1冊読むと2冊必要になるという繰り返しをしています。

 樹木医の団体の中でも特に大阪は全国でも有数の個性派が勢ぞろいし、とりわけNPO法人 おおさか緑と樹木の診断協会は大阪だけでなく関西一円の樹木医のエキスパートの方々が参加しています。この会の活動に参加し、現実の様々な場面で磨かれて来た先達と接する度に、皆さんは社会の要求と責任に応えられる樹木医に磨かれていくことになるでしょう。
 だからこそ、その第1段階、先輩樹木医の巣窟に足を踏み入れる機会を得た皆さんは実にラッキーです!
 
笹部雄作