4月27日の連休前、大阪では桜は散り新緑がまばゆい季節となりましたが、中国地方ではまだ桜が楽しめる地域があります。広島県庄原市東城町です。
その桜を見るため堺市を午前3時に出発。午前6時に中国自動車道東城ICに到着しました。
そこから車で10分程にある「森湯谷のエドヒガン」を最初に訪問。朝早いので誰もいません。寒いので気温を見ると2度でした。震えながら桜を見ました。桜の開花が遅い訳です。
「森湯谷のエドヒガン」は幹周り5m、樹高25m、樹齢約300年で、どことなく妖艶なたたずまいのする桜であった。
次に車で5分程行くと「小奴可の要害桜」に着く。要害桜と呼ばれるのは、この桜が亀山城跡の一角にあり、砦や城塞を意味する「要害」から名づけられたそうで、幹には治療の跡がみられるものの、非常に品のある桜の巨木であった。
「小奴可の要害桜」は、樹種はエドヒガンで、幹周り5.7m、樹高17m、樹齢約500年を数える。そして地域の農家からは、花の咲く頃が苗代づくりの目安とされ、別名「苗代桜」とも呼ばれている。田んぼには水が張られ田植えの準備が進んでいた。
「小奴可の要害桜」から車で10分程行くと盆地状の開けた山間地に、四方に枝を大きく伸ばし華麗な姿の「千鳥別尺のヤマザクラ」が現れる。
幹周り4.6m、樹高27m、樹齢約400年の巨木で根元には荒神信仰の小さな祠が祀ってある。
ヤマザクラは一般的には花が咲く時に葉も一緒に展開するが、このヤマザクラは葉がすこし遅れて展開するため、最初見たとき、本当にこれがヤマザクラなのかと思ってしまうほど枝に花だけを一杯つけて、のどかな田園風景の中に凛とたたずむその姿は、いくら眺めていてもあきない眺めである。
真田 俊秀