今年の連休の後半は、非常に荒れ模様の天気で、山で登山をされていた高齢者の方が遭難し、多くの方が亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
その連休に私は田舎に帰省する予定でしたが、都合で取りやめになり、時間が出来たので急きょ中部地方の桜を見に行くことにしました。
5月4日に大阪を出発し、長野県の阿智村へ向かいます。阿智村は岐阜県と接し、大阪から行くと、中央自動車道の恵那山トンネルを抜けると阿智村に着きます。
阿智村にある「駒つなぎの桜」は、源義経が奥州に下向するとき、この木に馬をつないだといわれている木で、樹種はエドヒガンです。
幹周り5.5m、樹高20m、樹齢約400~500年で、満開の時期は過ぎ、新葉が出ていましたが、田んぼに写った姿は非常に品があります。
近くには、1853年に黒船が来航した時に植えられたとされる「黒船桜」がありますが、残念ながら葉桜でした。
阿智村は、ハナモモが有名で、あちこちに一杯ハナモモが植えられています。「黒船桜」の周りにもたくさんのハナモモを見ることができました。
阿智村には、桜やハナモモ以外に有名な木として「小黒川のミズナラ」があります。山のなかの細い道を車で15分くらい上るとこの木に会うことができます。まだ葉は出ていませんでしたが、四方に大きく枝を拡げた姿はとてもりりしく、開放感にあふれています。支柱がありませんでしたが、雪の重みは大丈夫なのかと思いました。
幹周り7.3m、樹高18m、樹齢約300年の巨木で根元には祠が祀ってあります。日本で一番大きなミズナラで平成8年に国の天然記念物に指定されました。
幹は大きくねじれ、それがそのまま枝へとつながっています。また新緑の頃に是非、訪問したい木です。
真田 俊秀