大杉谷登山道は、今から8年前の2004年9月の台風21号で壊滅的な被害を受け、主要な所が長く閉鎖されていましたが、2012年の4月に一部復旧作業が終わり、部分的に通行可能となりました。
 そしてその中心部にある桃の木山の家も7年7ヶ月ぶりに営業が再会されました。
 今回久しぶりに大杉谷登山道を歩いてきましたので、その報告です。
 大阪を9月21日朝6時に車で出発。登山口には10時に到着。さっそく登山に出発します。
 大杉谷登山道は、全国最大の多雨地帯である大台が原を源流とした清流、宮川に沿って整備された登山道で、水と緑と自然が一杯の道ですが、反面、危険な箇所があちこちにあり、事故も多く、多い年には10人以上の転落死が起きています。

 歩き始めてすぐ岩を削って作った道が出てきます。大日嵓といい、岩の高さは110mもあります。

 

大日嵓

大日嵓

 

下を覗くと宮川のエメラルドグリーンの清流が流れていますが、落ちたら命はありません。まさにスリル満点の道です。

 

宮川

宮川

 

 大杉谷は大きな滝もたくさんあります。写真の千尋の滝は落差135mで、山の上から滑り落ちる滝の眺めは壮観です。

 

千尋の滝

千尋の滝

 

 しばらく行くとシシ淵という所に着きます。深いエメラルド色の水は神秘的なムードをかもし出しています。奥に見えるのは、高さ130mのニコニコ滝です。夏にここで泳いだら、気持ちいいだろうと思います。

 

 

シシ淵

シシ淵

 

 大杉谷は吊橋も多く架かっています。写真は平等嵓の箇所で、8年前の台風で吊橋が流され、写真の吊橋は新しく今年の3月に出来たもので長さは約82mあります。歩いていると結構ゆれて、下をみると目がクラクラします。

 

吊橋

吊橋

 

 なお大杉谷登山道は、冬の間(12月~3月)は危険なため通行止になっています。

                            真田 俊秀