平成25年4月19日(金)は富山県からスタートする。前日まではポカポカ天気の汗ばむ天気であったが、この日は、朝から雪が舞い肌寒い日でした。
富山県は、あまり桜の巨木は聞かないが、多くの野生種の桜があり、ゆっくり訪ねてみたいところでもあります。
平地は時期的にはシーズンを過ぎていますが、南砺市にある「向野のエドヒガン」に行ってみました。既に花はほとんど終わりでしたが均整のとれた樹形は品があり是非、満開の時にもう一度見てみたい樹でした。
この樹は写真のとおり崖っぷちに立っており、おまけに樹の下を川が流れており、このままだと、だんだん崖が侵食され倒木の危険性が大である。何とか成らないものかと思いました。
富山県から南に下り、次は、岐阜県にある「藤路の桜」です。この桜は幹周り3.6m、樹高18m、樹齢600年のエドヒガンで、伝承によれば、昔、宮本武蔵がこの地の民家に宿泊した際に植えたものらしく、別名「武蔵桜」とも呼ばれているそうです。
しかし樹形は太枝が伐られ、いびつな形になっていました。
次も岐阜県にある桜です。「善勝寺の桜」といい、エドヒガンの巨木で、幹周り4.3m、樹高19m、樹齢400年で岐阜県」の天然記念物に指定されています。旧街道沿いに位置し、昔から道行く人が樹形の美しさに振り返るので「見返り桜」として有名でした。
太い幹には、背中に大きい不定根みたいな幹がへばりついていました。
なかなか立派な根性のある桜でした。
最後に高山市一ノ宮町にある「臥龍桜」です。「臥龍桜」の周辺は公園になっていて、見ごろの桜を見るため多くの人が訪れていました。
「臥龍桜」は、枝張り30m、樹高20m、樹齢1100年のエドヒガンの巨木で、昭和48年に国の天然記念物に指定されています。ちょうど満開の桜は、凛として、そのたたずまいは、じっと見ていてもなかなか飽きません。
「臥龍桜」の花のアップです。風にゆらめくその姿は、風情があり、俳句でも詠みたい気持ちにさせてくれます。私はそういう才能はないので、ただボーと眺めるだけでした。
真田 俊秀