台湾研修から帰国した週末の平成25年9月22日(日)、奈良県天川村の川迫川(こせがわ)渓谷に出かけた。
台湾は蒸し暑かったが、ここは標高が800m位あり、大変涼しくて気持ちが良い。
あたりは秋の気配が忍び寄り、夏に比べて静かで、のんびりと読書でもしたい気分である。
林道を歩いていると、道沿いに「アケボノソウ」の可憐な花が咲いている。
「アケボノソウ」はリンドウ科センブリ属の2年草で、その名前の由来は、花弁の紫色の点と黄緑色の丸い模様を、夜明けの星空に見立てたものらしい。
そして、紅い小さな花もあった。「ゲンノショウコ」の花である。「ドクダミ」「センブリ」と共に江戸時代から民間薬として知られている。
しばらく歩いていると、遠くの森の中で、なにやら怪しい黒い物体を発見。
望遠レンズをセットし、暗いのでフラシュをたいて撮ると、丸い小さな光が二つ浮かび、よけいわからない。
そこで、普通に望遠で撮ると、黒い物体の正体が判別できた。それはカモシカだった。
このあたりでは、シカやサルは時々見かけるが、カモシカは初めてである。
川迫川渓谷には、多様な樹種があり、いろいろ目を楽しませてくれる。
サルナシが青い実をつけていた。サルナシはマタタビ属マタタビ属のつる性植物で、実は小さなキウィといったところか。サルやクマの大好物でもある。
少しいただくことにする。
そして家に持ち帰り皿に入れてゴミを取る。
そして、小さなビンにサルナシを移し、そこに砂糖とホワイトリカーを入れる。これで果実酒の完成。お正月にはおいしいサルナシ酒が飲める。これでお正月の楽しみが出来た。
真田 俊秀