暦の上では立春は通り過ぎたが、まだまだ寒い日々が続いている平成27年2月7日に、朝焼けの大普賢岳(標高1780m)を見るため大阪を午前1時に出発。
大台ケ原ドライブウェイの入り口に到着すると、すぐ登山の用意をし、午前3時45分に出発。雪のため閉鎖されているドライブウェイを黙々と歩く。
思ったほど雪は少なく、スノーシューを付けなくても十分歩けるが、夜道は周りの景色が見えないのであまり気分はいいものではない。
歩くこと約3時間で、大峯奥掛道の展望が開ける場所に到着。寒い中、朝日が昇るのを待つ。風はほとんど無く、目の前には月と一緒に大普賢岳と修行の山で知られている山上ヶ岳(標高1719m)が良く見える。
そして、大普賢岳の南西には白い雪をまとった弥山(標高1895m)と八経ヶ岳(標高1915m)の山並みを見ることができた。
しばらくすると太陽が地平線から顔を出したようで、弥山と八経ヶ岳が紅く染まってきた。
そして大普賢岳も紅く色が変わってきた。なかなか良い景色である。
しばらく景色を楽しんだ後、下山することにする。道沿いのアズサの花穂が春を迎えて散りかけていた。
サワグルミの新芽も膨らみかけていて、春がすぐそこまできているようだ。
登ってきたドライブウェイを快適に下る。所々、凍っているので滑らないよう注意して下る。
ふと横をみると、脇に立っている杉の木からカケスがこちらをみていた。
しばらく歩くと、今度はマヒワがケヤマハンノキの実をついばんでいるのが見えた。黄緑色の体毛が鮮やかに目に映る。
冬の間、ドライブウェイは人が全然通らないので、野鳥もたくさん見ることが出来る。気温はマイナスでじっとしていると寒いが、日差しは春の暖かくぬるんだ日差しに変わってきているのが感じられた。
真田 俊秀