平成22年12月11日(土)午前10時30分から河内長野市のとある公園にてシラカシの研修を兼ねた、診断をNPOおおさかと日本樹木医会大阪府支部との合同で実施してきました。
 当日は、東京にある日本緑化センターからもこの診断に同行されました。大阪・京都・奈良の樹木医総勢27名もの参加がありました。
 内容は、外観診断に始まり、地下部では根系調査(根の状態を調べます。どのあたりから根が出ているかを見ることで木の活力等の判断材料とします。)、透水試験(どの程度の水はけがあるのかを穴を掘って水を注ぎ、その減少量で調べます。)、土壌硬度(地面に計測用の棒を打ち込んでいきます。同じ重さの錘を落として1回に沈んでいく距離で土壌の硬さを立体的に調べます。)、地上部では高所作業車を利用した枝部分の腐朽状態の確認(目視等で確認します。)、レジストグラフ(キリをドリルで樹木に打ち込んでその抵抗値で枝や幹の中の腐り具合を調査します。キリの太さは非常に細く樹木への影響は少ないです。)、ガンマ線(いわゆるレントゲン写真のようなものです。樹木を傷つけることはありませんが、設置に一苦労です。)を利用した枝・幹部の腐朽調査などが行われました。
 しかも、お昼にはNさん特性の手作りカレーにナン、さらには差し入れのデザートまで付いて診断共に大満足の有意義な一日となりました。
 今後とも、NPOおおさからしい、あったかい雰囲気でお願いします。
                                               (KO)

 

外観診断を実施するNPOメンバー(真剣です。)

外観診断を実施するNPOメンバー(真剣です。)

 

根系調査実施中。記録しやすいように10センチのメッシュになっています。

根系調査実施中。記録しやすいように10センチのメッシュになっています。

 

透水試験。予備注水などを入れると計測に1時間以上かかります。

透水試験。予備注水などを入れると計測に1時間以上かかります。

 

土壌硬度の調査中。1か所で何度も錘を上げなくてはならず、意外と疲れます。

土壌硬度の調査中。1か所で何度も錘を上げなくてはならず、意外と疲れます。

 

樹上でのレジストグラフの計測状況。手前に見えるのがコフキタケと思われるキノコ。こんなに力強くレジストを操れるのはSさんくらいでしょう。

樹上でのレジストグラフの計測状況。手前に見えるのがコフキタケと思われるキノコ。こんなに力強くレジストを操れるのはSさんくらいでしょう。

 

ガンマ線計測の設置状況。これで輪切りの状態を推定します。

ガンマ線計測の設置状況。これで輪切りの状態を推定します。

 

ガンマ線で診断したものをコンピューターで解析しているところです。

ガンマ線で診断したものをコンピューターで解析しているところです。

 

ツナカレーしか写ってませんが、カレーもナンも本当はありました。写真の撮り忘れです。次回もお願いします。ごちそうさまでした。

ツナカレーしか写ってませんが、カレーもナンも本当はありました。写真の撮り忘れです。次回もお願いします。ごちそうさまでした。

 

午後からは小雨が降る天候にも関わらず大勢の参加有難うございました。次回は23年の1月頃の予定です。

午後からは小雨が降る天候にも関わらず大勢の参加有難うございました。次回は23年の1月頃の予定です。