About 鴻原弘樹

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6 12, 2010

樹木巡礼 ブログ版 ①

2010-12-06T23:16:59+09:00

   岐阜県の根尾村にある有名な淡墨桜です、開花期にはこの淡雪のような花弁が人々を悠久の時へと誘います。  遥か1500年前の伝説に始まり、昭和23年の根接手術や、昭和44年の作家の宇野千代さん等の保護事業が 有名ですが、その根底にあるものは、やはり人々の桜に寄せる想いなのでしょう。  わが国の風土とりわけ豊かな山河や森、それと寄り添うように暮らしてきた先人たち、その先人たちが春の喜び とともに眺めたであろう桜たち、そんな想いや感性を、そして樹や森を、次の世代へと伝えて行きたいものです、 いや!伝えねばならないのでしょうね、、、。                                               カワグチ。

樹木巡礼 ブログ版 ①2010-12-06T23:16:59+09:00
2 12, 2010

木材腐朽菌モデル対策現地検討会の予備調査を行いました。

2010-12-02T00:40:35+09:00

一般社団法人 日本樹木医会 大阪府支部が中心となって実施いたします木材腐朽菌モデル対策現地検討会の予備調査を行いましたので、概要についてお知らせします。 実施日:平成22年11月27日(土)午前10時~午前12時 実施場所:河内長野市内 参加者:樹木医21名 対象木:シラカシ 1本     H=9.9     W=東4.0 西3.6 南4.0 北4.3     C=2.23(H=1.3)                   天候:調査開始時は曇り、その後徐々に晴れて、後に晴天となる。 予備調査内容:高所作業車等による腐朽部分の目視及び木槌による打撃診断。 キノコ:根元部分2か所、高さ約3.0mの位置に1か所発生。種類については、同定が必要。(コフキタケか?)                         予備調査の結果:目視及び木槌による打撃診断からこのまま放置すると落下する可能性の枝もあると判断された。 詳しい精密診断が必要であるとのこと。次回の診断時に機器等を用いる予定である。                         ひと言:今回は経験豊かな多くの樹木医と共に予備調査に参加することが出来有意義な時間を過ごすことが出来ました。 今回参加出来なかった皆様もどうぞ、次回の調査時にはご参加ください。(田中 正美)

木材腐朽菌モデル対策現地検討会の予備調査を行いました。2010-12-02T00:40:35+09:00
27 11, 2010

韓国・ソウルに行ってきました。

2010-11-27T23:16:29+09:00

11月14日から韓国はソウルに行ってきました。早朝はすでに-1℃の気温を示し、イチョウの葉はすでに落ちてしまい、街はすっかり冬支度の様相です。大阪からわずか1時間半強のフライトで到着する身近なソウルですが、冬場の気温差はかなりのものです。(大阪の暖かさが異常なのでしょうが。。。) 韓国でありがたいのは食事の品数の多さです。食堂で食べる500円程度の昼食でも、いくつもの副菜が小皿で付いてきます。大半がキムチ系の味付けですが、メインのおかずの他にモヤシ、エゴマ、韓国風切り干し大根など5皿ほど出てきます。酒を飲むならこれだけで十分と思えるほどです。しかし、やはり辛かった。。。 写真はランドスケープ関係の人は良く知っている「チョンゲチョン」です。ここは、もともとドブ川の上に蓋をして道路であったところを、街の景観と環境復元のために、イミョンバク大統領がソウル市長時代に整備したところです。川の蓋を取り払い、川をきれいに再生しました。写真の地点は観光用に色々なイルミネーションが施された場所ですが、両岸に植栽し自然景観を復元しているところもあります。寒い夕方にも関わらず多くの人(大半が観光客と思われる)が川沿いに集まっていました。 ここまでするかといった熱意に脱帽です。 笠松

韓国・ソウルに行ってきました。2010-11-27T23:16:29+09:00
23 11, 2010

藪医の日記より(チャドクガについて)

2010-11-23T11:36:36+09:00

 樹木や草花を観察したり、生育診断をしたメモをめくりながら、書いたものです。  今年の夏、猛暑が続く折、近所の樹木診断を行っていて、チャドクガの毒刺にやられた、いやな事を思い出し、その発生の観察メモをまとめてみました。  チャドクガの発生状況については、数年前からフェロモントラップ*1を用いて観察してきました。その発生は年により変化があり、また夏と秋では成虫(蛾)の体色が違う面白さがあります。今年の夏はほとんど黒褐色で、秋は黄褐色でした。秋の観察で朝調査板を覗くと発生量が多かったときは、調査板が黄金色に輝いて見えることがあり、調査の一つの楽しみとなっていました。  発生状況は教科書で示されているタイプと異なる場合が多いことに驚かされます。  今年はトラップ周辺のツバキ、サザンカ、チャ、に幼虫(毛虫)の発生が見られなかったにもかかわらず、昨年に比べ1化期*2(6月~8月)、2化期(10月~11月)とも蛾の発生量が多いことです。   観察状況(補殺累計) 1化期(昨年170)(今年230)              2化期(昨年60) (今年220)   この原因の1つはトラップの設置場所が変わったことが挙げられます。昨年は、山間部の公園に設置、今年は平地の住宅地に設置しました。補殺量は当初今年は少ないと考えていましたが、全く逆の結果となっています。この違いは山間部に比べ平地の住宅地ではビル風の影響や風通しが異なるためかと思われます。この風の影響で遠方から運ばれてくるとも推察できます。また蛾自身、着地場所*3を選択する能力をもっているとも考えられます。今年もっとも違う点は2化期の発生パターン*4が昨年と違うことです。昨年は1山パターンでしたが、今年は4~5山パターンになっています。これは猛暑をはじめとする気象の変化がもたらしたことと推察できます。補殺状況をみて楽しんではいられないと思います。今年の2化期の発生量と期間の長さからみて、来年の毛虫の発生が異常に多くなるのではないかと予想している藪医です。 追記(言葉、表現の説明) *1:雄成虫をおびき寄せるため,雌成虫の性ホルモンをセットした捕獲容器です。 *2:チャドクガは年2回発生します。その1回目を1化期、2回目を2化期といいます。 *3:蛾の着地は風での移動があったとき、地上へ降りる地点をその着地点(場所)と言いあらわしたものです。他の昆虫である例を用いた表現です。 *4:発生の消長を山形で表現したもので、そのピークの数で1山、2山と言っています。                                               T O 生

藪医の日記より(チャドクガについて)2010-11-23T11:36:36+09:00
20 11, 2010

「妙国寺のソテツ再生事業」

2010-11-20T22:29:24+09:00

 大阪府の国指定天然記念物の1つに「妙国寺のソテツ」があります。織田信長を恐れさせたという伝説を持つこのソテツが、近年衰退してきたということで、現在再生事業に取り組んでおります。一昨年の調査から始まって、今年の春には、大規模な土壌改良を行いました。  なにせ「天然記念物」ということで、その責任の重圧は半端ではなく、工事期間中は、寝てもさめても「ソテツ」のことばかり・・・。細長いものは、全部「ソテツの幹」に見えました。  土壌改良工事が終わって、温かくなってきた頃、ソテツが出芽をはじめました。昨年までごくわずかしか出芽しなかったのに、今年は夏の間中、非常にたくさん芽を出してくれました。これはうれしかったですね。がんばってよかったなぁと、つくづく思いました。「最近、調子がいいのう・・・」と言って、ソテツが夢枕に立つのは、いつのことでしょう・・・。 (i)

「妙国寺のソテツ再生事業」2010-11-20T22:29:24+09:00
18 11, 2010

大阪府でもナラ枯れが拡がっています。その2

2010-11-18T23:28:49+09:00

 アラカシは穿孔被害を受けても枯れにくく発見が難しいため、継続的にカシナガの発生源となっています。これは他の樹種は穿孔が辺材で止まってしまうものが、アラカシの場合は心材まで穿孔できるため「心材化」が進みにくく、枯死しにくいものと考えられています。  カシナガは非常に社会性を持った昆虫で、キクイムシのなかまの中では菌食性キクイムシと呼んでいて、雌の背中には菌を運搬する特殊な器官を持っています。 また、カシナガは糸状菌(カビ)を媒介し、それを食べていると言われていますが、実際に食べているのは酵母で、カビで樹木を殺して、酵母を栽培し、酵母を食べていることが観察で確認されています。  生活環は春先にまず雄が衰弱木を見つけて穿孔します。そして、フェロモンで雌を呼び寄せます。(集合フェロモンで、同じ木に他の雄も呼び寄せます) 雌はオスのあけた穴に入ってくるとき鳴き声を出しますが、オスはこの声で同種の雌であることを確認して、カップルになります。そしてすぐに交尾し産卵し孵化した幼虫はワーカー(働き手)として、親の手伝いをします。  たとえば、カビや酵母を孔道内で移動させたり、母親の生んだ卵を孔道の奥に運んだり、また、乳液を分泌して、幼虫同士で栄養を交換しあったり、発達の遅い幼虫を大きくなった幼虫が助けたりするそうです。(何と家族愛にあふれた虫だろうか。それに比べて我が家は……………。) このようにして、1つの孔の一家(核家族)で1年間に500から600の成虫が増産され、1本の木に100孔があれば単純計算すれば50,000から60,000の虫が発生することになります。(何と多産であることか。) 羽化は6月ごろから始まり、6月下旬から7月がピークで、10月ごろまで続きますが、フラス(穿孔から排出されるおがくず)の発生もそのころがいちばん多いようです。そして冬季は穿孔内部で成虫で越冬します。  カシナガの駆除については、秋から冬にかけて侵入した被害木に樹幹注入をするか、被害木を伐採しシートを被せてくん蒸する方法などがあります。 予防としては、樹皮に粘着剤を塗布したり、幹にシートを巻くなどの方法がありますが、手間と費用のかかる山間部では、なかなか実施が困難なのが現状です。 吹田市の万博公園でも今年、被害が確認されていますし、今後は街中でも被害が拡がる可能性があるので、注意して見守る必要があると思います。 真田 俊秀

大阪府でもナラ枯れが拡がっています。その22010-11-18T23:28:49+09:00
15 11, 2010

大阪府でもナラ枯れが拡がっています。その1

2010-11-15T23:24:59+09:00

ナラ枯れは、マツ枯れとともに現在、日本の森林の2大伝染病となっています。近年、近隣の京都府等でナラ枯れの被害発生と拡大が問題となっていますが、大阪府でもH21夏に高槻市において初めて被害が確認され、今年は島本町や吹田市、枚方市、交野市などに被害が拡大しています。また全国では26府県で被害が確認されています。  このナラ枯れとは、大きさ5㍉程度のカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)が、産卵のため木に1~2㍉の穴をあけ入り込む際、持ち込む糸状菌(カビ)が原因で木の内部で水を通す管が目詰まりを起こし枯死する現象です。 詳しく述べると穿孔を受けた樹木は、カビの拡大を防御するために抗菌物質を生成し、辺材部も茶色く心材化しますが、心材は通水性がないので、四方八方から大量に攻撃(マスアタック)を受けると、辺材部が一気に心材化し、樹幹の通水性がなくなり、そのため一気に枯死することになるわけです。  カシナガの被害対象樹種はブナを除くブナ科に属する樹種がほとんどで、被害を受けやすい順は、ミズナラ>コナラ>クヌギの順で、常緑樹ではコジイやマテバシイが被害を受けやすいようです。 そして現在、大阪府でカシナガによる被害が出ているのは、ほとんどが大径木のコナラです。

大阪府でもナラ枯れが拡がっています。その12010-11-15T23:24:59+09:00
15 11, 2010

NPOおおさか緑と樹木の診断協会が堺市から表彰を受けました。

2010-11-15T22:59:26+09:00

10月24日(日)堺市の大仙公園で開催されました 「第53回堺市緑化祭」に出席してきました。 10時の式典開始には早くつきましたので、公園内の樹木を眺めに 日頃の運動不足を解消すべく、園内を歩き回りました。 時期的に紅葉はまだでしたが、園内の樹種が豊富で、樹種名ラベルもよく整備されていたのが印象的でした。 曇り空でしたが、式典の開始時には晴れて暑いほどの 日差しで、昨年より人出も多いのでは、と思われました。   式典において、「NPO法人おおさか緑と樹木の診断協会」は「都市緑化基金協力者」として 竹山修身堺市長より、昨年に続き「感謝状」を拝受いたしました。                                         河原 英信

NPOおおさか緑と樹木の診断協会が堺市から表彰を受けました。2010-11-15T22:59:26+09:00
15 11, 2010

ホームページをopenしました!

2010-11-15T22:47:37+09:00

NPOおおさか緑と樹木の診断協会のホームページにアクセス頂きありがとうございます 本日2010年11月15日から、本格運用を開始いたします。 ブログを中心として、樹木医の目線で様々な活動や情報を提供していきたいと 思っております。 どうぞ、お楽しみください♪

ホームページをopenしました!2010-11-15T22:47:37+09:00
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