チャノキの伝来
鴻原弘樹2014-03-14T17:13:10+09:00お茶といえば、煎茶・抹茶・紅茶・ウーロン茶など、いろいろある。 今回は、ツバキ科のチャノキが日本に入ってきた古い記録を書き、次回は飲料の茶葉を書く。 「類聚国史」(るいじゅうこくし 寛平4年、892年、菅原道真)に「弘仁6年(815年)4月に嵯峨帝(在位810~822年)が滋賀の唐崎の近くの崇福寺に寄られ、僧永忠が茶をさしあげたところ喜ばれた。 同年6月、畿内、近江、丹波、播磨などに植え、献じさせた。」 とある。 このチャノキは永忠が唐から持ち帰ったものというが、「日吉社記」では僧最澄が805年に持ち帰った、と書かれている。