保水性を改善し空気を貯える空間を豊富に持った炭は土壌改良資材として利用されてきました。
また最近は炭と菌根菌を組み合わせた樹勢回復法も各地で行われています。
樹勢回復に用いる炭は備長炭に代表される白炭ではなく比較的低い温度で焼かれた黒炭や消炭が良いようです。
宅地造成のために伐採することになった広葉樹や竹をなにか利用出来ないかという要望があり、伐採材を利用した炭焼きを提案し実施しています。
里山に作られた炭焼き窯やドラム缶窯で炭を焼くのではなく、今回使用したのはステンレス鋼板で作られた無煙炭化器という装置。
“これで炭ができるの?”という思いを誰もが持ちますが、炭を焼くときに煙が発生しないため苦情がでないという優れものです。(市役所、消防署には炭を焼く旨の届け出をしています!)
点火時には少し煙が立ち上るのですが高温での燃焼のためかすぐに無煙となります。
どんどんと伐採材を投入し5時間ほどでこの装置が炭でいっぱいに。
容積にして600L程度できあがりました。
できあがった炭はかなり砕けた状態のもの。
これをもう少し砕いたものを植栽時に土壌改良材として5%程度入れて利用する予定です。
それからせっかく炭焼きするのに飾り等に利用する炭はできないかと考え、オイル缶の中に材料を小切って詰め込み炭化器に投入したところ約3時間でそこそこのものができあがりました!
これは近隣住民さんへの配付用にしようかと検討中です。
(ニシ)