前回に引き続き、石川県の樹木の紹介です。
金沢市から南に約25km行った所の白山市吉野のR157線のすぐそばに「御仏供杉」(おぶくすぎ)があります。この杉は樹高18.7m、幹周7.6m、樹齢660余年といわれ、その樹形が「おぼくさま」( 仏様にお供えするご飯)のようにみえることから「御仏供杉」と呼ばれるようになったそうです。
御覧のように、こんもりとした樹形は、遠くから見ると一本の杉には見えなくて、まるで大きな森のようです。
根元付近から大きな枝が四方八方に出て、それを杉の大きな丸太が支えています。冬の豪雪や突風に耐えるためには必要なのでしょうね。
「御仏供杉」から南に約25km行った所の白山市大道谷太田の山の中に「太田の大栃木」があります。以前は山道を3.4km余り登らないと行けませんでしたが、近年、林道ができて車ですぐ傍まで行けるようになりました。樹高25m、幹周13m、樹齢1300年の巨木で、トチノキでは日本一の大きさです。
でこぼことした幹は御覧のように堂々とした大きさで、1300年の風格が漂っています。
しかし内部は大きな空洞になっていて、その大きさは東西3m、南北2.5mもあり、大人20人を収容できる広さがあると看板には書いていました。(本当に20人も入れるのだろうか?)
それにしても、樹勢は大変元気で、その存在感に圧倒されました。
さて、白山市といえば白山です。白山が見える場所に行き遠望しましたが、まだ積雪はなく紅葉の盛りでした。私は春と夏には何度か白山に登りましたが、秋の白山にも是非とも登ってみたいと思いました。
最後にブナ林の紅葉の写真です。白山山麓は今ちょうど紅葉が見頃をむかえておりました。
真田 俊秀