平成25年4月17日(水)、長野県南部の朝はうす曇の天気だった。「中曽根の権現桜」を見た後、北上して「善光寺」で有名な長野市を通り過ぎ、夕方、湯田中温泉で有名な長野県山ノ内町に着く頃には、天気は快晴になっていた。
 山ノ内町の宇木地区は桜の名木が多数あり、歩いて巡る桜コース(距離約4.2km、所要時間約1時間)の道がある。
 まず最初に「隆谷寺のしだれ桜」を訪れる。樹齢約400年のシダレザクラの原種ともいわれている名木である。小さなお寺の風景にサクラが良く溶け込み、なかなか、いい感じで、夜にはライトアップもされるようになっていた。

 

隆谷寺のしだれ桜

隆谷寺のしだれ桜

 

 次に「大久保のしだれ桜」を見に行く。小高い丘の上にあるこの桜は、周囲4.3m、樹高12mで、お墓の中に優雅に満開の花をつけていた。

 

大久保のしだれ桜JPG

大久保のしだれ桜JPG

 

 2番目に「千歳桜」を訪れる。この桜は「宇木の千歳桜」と呼ばれ親しまれている樹齢約850年のエドヒガンの古木で、長野県の天然記念物に指定されている。
 幹周りは約6mで、今も樹勢は旺盛である。

 

宇木の千歳桜

宇木の千歳桜

 

 次に「大日庵の源平しだれ桜」を見に行く。昔、ここに大日庵という尼寺があり、紅白の桜があったので源平しだれ桜と呼ばれている。残念ながら紅花(平家)の桜は枯死し、現在は白花(源氏)の桜しか残っていない。その桜も先端部が傷み、樹勢の衰えが心配される。

 

大日庵の源平しだれ桜

大日庵の源平しだれ桜

 

 最後に「区民会館前のシダレザクラ」を見に行く。宇木区民会館の道向かいの墓地のなかに静かにたたずむ、樹齢約300年のこの桜は、優艶な姿で微笑みかけているようで思わず見入ってしまう。優雅な桜でした。

 

区民会館前のしだれ桜

区民会館前のしだれ桜

 

 この宇木地区は、標高500m前後のゆるやかな丘の上にあり、リンゴなどの果樹畑になっている。ちょうどリンゴの木がバッサリと剪定されているのが目に付いた。これで、また勢いのある枝が出てくるのでしょうね。のどかないい風景が続いていました。

 

リンゴ畑の剪定

リンゴ畑の剪定

 

                       真田 俊秀